サザン通りの鍼灸院

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Q.鍼は痛いのですか?

A.痛みを感じない人がいたり刺された事に気づかない方がいる程です。体質や症状によっては痛いと感じられる方もいらっしゃいますが、その時は刺さない鍼を使うなど、より優しい施術をいたします。
「鍼は細い」
 鍼治療が痛くない1つの理由に、鍼の太さにあります。
当院で使用する「はり」の先端は注射針よりもかなり細い作りになっており、皮膚になめらかに入っていくため刺激が少なく痛みを感じにくいという特徴を持っています。蚊に刺された感覚を痛いと感じる方が少ないように、当院で使用している鍼も非常に細く、鍼の太さは蚊の口先とほとんど変わりません。日本の鍼を注射針と比較しても、薬液を通す(注射針)必要がない分、大変細い作りになっています。
また、鍼を刺す際に「鍼管(しんかん)」と呼ばれる筒状の道具を使うことで、鍼が刺入される際の痛みを抑えられます。鍼筒を使い鍼柄を指先で軽く叩くと、鍼先が安定することにより瞬く間に刺さるため痛みを少なくする道具があります。
これは「管鍼法(かんしんほう)」と呼ばれる方法で、当院ではこの管鍼法を採用して施術を行います。

Q.鍼は他人に使用した鍼を使用しているのですか?

A.鍼はディスポ(使い捨て)鍼を使用しています。他の人が使用した鍼を使うことはありません。

「現在の鍼は日本人の感性が活かされた工夫によって生まれた工夫があります」
 同じ「はり治療」でも日本のはり治療と中国のはり治療では使用する鍼に違いがあります。
鍼治療は600年代に中国から日本に伝わってきた治療方法で、朝鮮半島を経て日本に伝わってきました。
その後、律令制度が整えられる中で、鍼博士、鍼生という医療職が設けられました。

江戸時代に入ると鍼を細く作る技術が発達し、鍼管もその頃に登場し痛みの少ない鍼が日本で広まっていきました。
「日本人が持っている感性、鍼を受ける側の繊細な身体の感覚、鍼を刺す側の繊細な技術など」日本独自で進化していき中国のはり治療との差が出てきました。

昭和に入ってからの大きな変化として衛生学が発達し、技術的な発達により使い捨ての鍼が作られるようになりました。
「はり」は漢字で「鍼」「針」と書きますが、2つとも同じはりと読むことが出来ます。しかし、日本は「鍼」が良く使用され、中国では「針」と用いられています。「鍼」の「金」に「感」という文字は、鍼を通じて相手の状態や変化を「感じとり」ながら治療する方法を意味しています。そのため、日本の鍼は鍼先が尖っているのではなく丸くなっており、痛みを感じにくくするだけではなく相手の状態を感じながら刺していける作りになっています。鍼を刺すことにより皮膚や筋肉を通過する際の、繊細な鍼の操作をしていきます。その際、鍼先が鋭いと必要なポイントを簡単に貫いてしまい、相手の状態を感じ取ることが出来ません。
現在の鍼は日本独自に進化をしていきましたが、鍼先を丸くする技術は非常に難しく製造できるメーカーが限られています。
当院では、その限られたメーカーの国産セイリン社製のディスポ(使い捨て)鍼を使用しています。

Q.鍼治療とは?

鍼灸治療は手足や背中など体の外から体表を刺激し、体の内側に刺激を与える治療方法です。
生理学の言葉を使うと「体性ー内臓反射」、「体性ー自律神経反射」という考え方です。
身体の外(体表)から刺激を行って、目的のところを変化させていく。(内臓反射)
その時に「体表」と「内臓」を連絡している橋が「自律神経」です。
体表から刺激をすることで、この自律神経の不調を改善させていく治療が鍼灸治療です。
体表から刺激を行うという点では、マッサージ・指圧も1つの刺激です。
ご自身でツボを押していただくことも、症状の程度が軽いときには効果があるかもしれませんし、
鍼灸治療をして症状が軽くなってくると、自分で行う指圧のような刺激も効果を実感できたりします。
鍼治療は鍼で組織に微小な損傷を与えたり、必要な経血(ツボ)に刺激することにより、人の体に備わった治癒力を引き出すという特徴を持っています。
私が患者さんに説明をするときには「鍼灸治療は良い刺激をしている」という表現を使います。
我々施術者と患者さんの視点からみると「症状が改善しているのだから、良い刺激である」とも言えます。
もう1つ、傷をつけられた「細胞の視点」からみると、細胞にいきなり巨大な鍼が侵入してくるわけです。
「緊急事態だ!」
「攻撃を受けている!」
身体は非常事態のベルを鳴らし、働くことを休んでいた細胞に働くように動員をかけます。
鍼治療による「微小な損傷」は事故や怪我のような損傷とは異なりますので、動員をかけられた細胞たちは微小な傷を修復するために力を発揮して、自律神経の機能もそれと同時に回復していきます。
「自然治癒力を引き出す」という言葉の中で、私たちはこの必要な経血(ツボ)に対して優しい鍼をすることや細胞の組織損傷を起点にしながら回復力を引き出し、底上げしていきます。
「鍼治療に感動をする」
「身体が本来もっている機能に感動する」
「症状が改善していく喜びに患者さんと一緒に感動する」
私たちはこのような鍼灸治療を毎日感動しながら治療を行っています。

Q.灸治療とは?

A.体表に行う刺激として、鍼以外にもお灸を使用します。
お灸ではもぐさという、よもぎの葉の裏の繊毛を集めて乾燥させた、貴重なものを使用します。
当院では基本的に3種類のお灸のやり方を用いて施術していきます。
1、皮膚の上に「お米サイズ(米粒大)」や「半分のお米のサイズ(半米粒大)」にもぐさをひねり、据えていく「透熱灸」。
2、小指ぐらいの大きさにもぐさを丸め、もぐさの先に火をつけて熱さ暖かさを感じたらもぐさを取る「知熱灸」。
3、ビー玉程度の大きさのもぐさを丸め、鍼の頭にこのもぐさを付けて火をつける「灸頭鍼」。
お灸は、もぐさの「大きさ」×「捻る強さ」×「燃焼率」によって効果が変化します。
※燃焼率は、円錐に成形したもぐさを上から「8割」「9割」「10割」燃やすかによって熱さをコントロールします。
お灸は、「心地よい」「熱いというよりも温かい」という感覚が伝わるように工夫して行っていきます。

自律神経失調症は、症状が長い間をかけて出ている方が多いため、1〜2回の治療で症状は軽くなるものの、はっきり完治とはならないのが特徴です。
そのため、ご希望の方はホームケアとして「長生灸(台座灸)」というご自宅で出来るお灸をご自身でも使っていただきながら、症状を変化させていきます。身体を一緒に変化させていきましょう。
「熱くないかな?」
「ツボはわかるかな?」
「お灸は自宅でできるんだろうか?」
これについても、自宅でできるようにきちんと指導させていただきます。
「お灸を自分でもしてみたいです。」という方は、来院時にお伝えください。

Q.健康保険は使えますか?

A.当院では、保険施術は扱っておりません。
健康保険の制約の中では、不調や痛みに適した鍼灸を施すことが難しいためです。
お身体を元のより良いお身体に変えていくためにも、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

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